2007年2月 4日 (日)

お気に入りのモノ①

Pokkuri あまり、出番はないけれど、持っているだけで楽しくなるお気に入りの和もの、それは、この蒔絵が施されたぽっくりです。

昨年のヒットなお買い物。最初は、少しかかとの高い草履を探していてのです。ネットで下調べをしてから、浅草のお店に出かけました。もちろん、チェックしておいたものは、金色系の草履。確かにネットにも、ぽっくりの情報も出ていたのですが、まさか、その時はぽっくりなんて思ってもみませんでした。

お店に行って、密かに決めていた草履を買おうとしたのですが、模様や色のないただの金色のものの方がちょっと値段も安かったし、利用範囲も広そうだったので、そっちにしようと決めかけた時、レジの近くにきれいな黄緑の蒔絵のポックリを発見しました。まだ、鼻緒がつけられておらず、それが、なんとも可愛らしく私の気を惹いてくれちゃいました。

伺うところによれば、それはあるお客さんからの特注品とのこと。別の絵であれば他にもあるというので、見せてもらってしまったら、なんだか、夢があって、楽しくて遊び心もあって、急に欲しくなってしまいました。どうせ、家の中でしか履けないかもしれないし、飾っておくだけかもしれないし。。。それにしても安い買い物ではないので、ちょっと悩みました。しかも、草履はいずれにしても買わないといけないので、両方買うとなると、確実に予算オーバー。

ふと、元禄調の着物の比翼を返して見せ、ひきずりはしないまでも長めに着て、ぽっくりを履いたら、結構面白いかも!とか着物の遊びを思いつき、そう思ったら、これは、私の頭の中ではもう必需品となってしまいました。

でも、いきなり、こんなもので歩けるのでしょうか。「大丈夫ですよ。こどもだって、これで、歩けるんだから。」そう?そう?だったらーと買っちゃおうかなー。

ということで、値段交渉をしてみました。「両方買ったら、少し安くなりますかー」私にしては、よくぞ、言えたものです!!「そうね、そういうのは、やったことないけど。。」と電卓をはじいて、「これでどうでしょうか。」というので、両方買うことにしました。

包んでもらう間に、色々と景気やこういう市場について伺いました。

お店は、仲見世通りにあって、店内にお客はいませんでしたが、ネットにホームページを作ってから、全国に商圏が広がったので、ビジネスとしては、大変上向いたと言っていました。確かにこういうものは、大衆向きではないけれど、10%でも絶対に必要な人がいるものだから、分母が大きくなれば、同じ10%が大きくなるわけですからね。やっぱり、ネットは、可能性を広げるんですね。

そして、この草履もぽっくりもエジプト大使館のパーティーでデビュー致しました。家からは、草履を履いていき、会場でぽっくりに履き替えました。大理石の会場で、コケたら大変ですから、少し、様子を見ながら徐々に慣れました。お客様にも好評で、私ももちろん楽しみましたが、いい話題にもなり、皆さんも楽しんでくださいました。この写真もTBSのカメラマンの方が撮ってくださいました。帰り際に「今日は良い物を見せていただいてありがとうございました。」とまで、声をかけてくださった若い方々もいらっしゃいました。

今、若い人の間でも、着物が静かな人気になっており、こうした通好みの和の小物が人知れず脚光を浴びているようです。

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2006年8月 4日 (金)

帽子

Boushi1_1 今から15年くらい前のことだ。ちょうど、都倉俊一が社長を務める企画会社から長嶋茂雄が会長を務める財団法人へ転職した夏のことだ。

当時、財団の事務所は、乃木坂にあった。転職した7月は、前の会社の仕事で決まっていたコンサートの現場と新しい財団のプロジェクトの打ち合わせや立会いで結構忙しくしていた。

ある日、財団事務所での打ち合わせが長引いてしまって、その後4:00からベルビー赤坂で待ち合わせたお客さんとの打ち合わせに遅れそうだった。

あわてて、大通りに出ると、サッと手を上げ、タクシーに乗り込むやいなや、「赤坂見附まで」と、急いで伝えた。乃木坂から赤坂見附は、それほど遠くはないが、車が混んでいて、思ったより時間がかかりそうだった。時間が心配だった私は、何度もチラチラ時計を見て、これは、遅れるなーと思っていると、

「お客さ~ん、出勤何時から?」

「はっっっ。。。。。。。。。。。。。。。」

当時は、ボディコンが流行っており、その時には、黒のストレッチ綿のイタリアデザインの黒のワンピースに白・黒格子の丈の短いボレロのついたスーツに、黒のツバ広の帽子をかぶっていた。黒のエナメルのヒールのパンプス。首には、太目の金(メッキだが)のチョーカー。しかし、当時は光物が流行っていたし、そう目立つ服装ではなかったはずだ。

この件を事務所に帰って、皆に話したら、

「それは、帽子のせいに違いない!」ということになった。

そうか?

母が帽子が好きなせいで、我が家では、こどもの頃から冬も夏も家族全員が帽子を被るのが当たり前だったので、大人になってからも、いつも当然のように帽子を被っていた。アレルギーだし、ただ道端歩いているだけでも「どこの海行ってきたの」と聞かれるほど、日に焼けてしまうので、実用品としても帽子は私には必需品だったのだ。

しかし、確かに大人になってみると、“世間”ではツバのある帽子を被っている人はほとんどいなかった。

ヘー帽子被ってるとソレッぽいんだ。

Boushi_2 それから、自重して、しばらく、帽子を被るのを止めていた。確かに帽子を被ると髪がぺちゃんとなるので、脱げないし、脱ぐと髪が変になっているし、厄介ではある。満員電車では迷惑だし。

その後、オゾンホールの問題などが取りあげられ、紫外線の人体への害なども散々叫ばれるようになって、市民権を得た帽子をここ数年はまた被り始めた。

そうだ!“世間”に負けてはいけない。自己防衛は、自己責任。

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