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2007年1月 7日 (日)

おばさん

ちょうど去年のお正月、実家に帰っていた時に、けんちゃんと郵便局へ行ったときのこと。郵便局は郵便窓口も送金のところも大変込んでいて小一時間待つことになった。当時5歳のけんちゃんがおとなしくじっとして待ってるはずはなかった。とは言っても騒ぐわけでも走り回るわけでもなかったが、立ったり座ったり、本を持ってきたり、チラシが置いてあるカウンターの下にもぐったり。。。

すると、私の隣に座っていた見知らぬおばさんが話しかけてきた。

「いいわね。お母さんと仲良しで」「何年生?」

(もちろん、お母さんではないけれど、いちいちそんなことも面倒くさいので)「まだ、保育園なんです。」とだけ言った。

「あらまーずいぶん大きいわね。」「保育園生なの、大きいわね。」とおっしゃるので、

「でも保育園でも特に大きい方でもなく、みんなこのくらいですよ。」と言った。確かに運動会やお遊戯会などで見る限り、みんなこれくらいの身長だ。

「身長何センチ?」

「さー。何センチでしょうかね。」

「。。。。。。。」

このおばさん、明らかに(あらやだ、自分のこどもの身長も関心がないのかね。)というような顔をしている。どうしよう。。。

田舎では、ちょっと、話しかけられて、返答しようものなら、延々と質問攻めにあうことになるので、最初に適当に返事をしていると、バツの悪いことになってくる。以前にもこんなことがあった。

とっさに、この状況は、まるで、サリンジャーの『大工よ、屋根の梁を高く上げよ』でついぞ新郎が現れなかった結婚式場から、新郎の弟が新婦の知人の乗る車に成り行きで乗り合わせてしまった時の車内の状況を思いおこさせた。

「甥なんです。」沈黙の後、ポソっと言い訳するわけではないが、無言の圧力に言わざるを得ない状況だった。

「あー。おばさんなの。そうなの。」納得したようだった。「そうなの。おばさんなのね。」。。。

その後もこのおばさんは、けんちゃんに何やかんやといろいろと話しかけていたが、けんちゃんは、まるで、何も聞こえないかのように、一人遊びに没頭していた。

そのうち、このおばさんの番号が呼ばれて、立ち上がって窓口の方へ行っってしまった。

しばらくすると、けんちゃんは、「あのおばさん、もう帰ったん?」

「そうね。いないみたいだから、帰ったみたいね。」

「よかった。」

「けんちゃん、おばさんがいろいろと話しかけてたのに、何で返事しなかったん?」

けんちゃんは、いつも大人ときちんと話しができる子で、タクシーに乗っても、教えなくても降りる時に「おじさん、ありがとう、さよなら。」と運転手さんに言うような子なので、「まるでお話しができない子みたいだったじゃない?」と聞くと、

「だってさ、けこちゃんのこと、おばさんなんて言うから、俺、頭にきたよ。」

ちょっと、嬉しくて、笑いそうだった。けれど、実際はどっちにしても“おばさん”なんだけどね。

けんちゃん、いつもありがとうね。

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