シンポジウム オペラ劇場運営の現在・オーストリアⅡ オペラをめぐる祝祭、その今日的あり方
「シンポジウム =オペラ劇場運営の現在・オーストリアⅡ= オペラをめぐる祝祭、その今日的あり方 ~ブレゲンツ音楽祭にみる大規模オペラ・フェスティヴァル運営」という長いタイトルのシンポジウムが上野の東京国立博物館・平成館内大講堂で開催された。これは、文部科学省特別補助「オープン・リサーチ・センター整備事業」の一環で昭和音楽大学オペラ研究所が主催している。
いつものように、多少遅れて行ったのだが、上野公園に入ると東京都美術館で「ペルシャ文明展」が最終日と出ていた。(うーん、どうしよう。ちょっとだけ寄ってみよっかな)ということで、美術館に入った。誰とも待ち合わせも約束もしていないので、こういう想定外のことも楽しみだ。
上川隆也が案内役の音声ガイドを借りて、急いで館内を回った。イランも一度は行ってみたい国だ。7000年前にさかのぼるペルシャ文明は、芸術的にも文化的にも非常に豊かであった。特にエジプトから中央アジアまでを支配したアケメネス朝ペルシャの栄華を刻む黄金の杯、リュトン、短剣などまばゆいばかりの輝き。ササン朝ペルシャでは切子ガラスなどシルクロードを伝って日本にも入ってきていたことなどを思うと、遠く見果てぬ悠久の歴史ロマンに心が躍る。当時人々はどんなことを考えていたのだろう。近代になればなるほど、過去のことが解ってくるというのは不思議でもあり、ただひたすら、平和を願う。これらは、本当に世界の遺産であり、世界の宝だ。
急いで回ったつもりだったが、1時間以上が経過していた。大急ぎで外に出ると、信じられないような大雨になっていた。ふと見ると館内レストランでペルシャ文明特別メニューというのが出ていた。モロヘイヤスープ、カバブはじめ魚や野菜のグリルなど。うッおいしそう。食べたい。
受付でレストランのラストオーダーの時間だけ確認しておいた。
しかし、はやり、シンポジウム会場へ行かなくては。少なくとも資料をもらいたい。ドシャブリの中を足早に移動。
素足にサンダルだったが、皮のサンダルはビジョビジョ、足はグジョグジョ、パンツもジャケットも型くずれ状態。やっと、会場に入った。
Ⅰ部のブレゲンツ音楽祭オペラ監督のエヴァ・クライニッツ女史の基調講演は終わって、Ⅱ部のパネル・ディスカッションがはじまったところだった。
オーストリアのブレゲンツ音楽祭では、7月中旬から1ヶ月湖上にステージを作って、連日オペラが上演される。若くスターになる直前の才能あふれる歌手を選んでトリプルキャストなどでキャスティングをするのだそうだ。湖上ステージは、制作費も時間も通常の劇場公演の5倍かかるのだそうだ。制作費は、およそ38億円でそのうちの5分の1である8億円が公的資金なのだそうだ。あとは民間のお金が支えている。それでも経済効果が約150億円だという。
まあ、オーストリアであればこそ可能なのかもしれない。これをそのまま真似て日本でやったところでどうだろうか。芸術文化の受容度もアプリシエーションも雲泥の差だし、ちょっと想像ができない。例えば、琵琶湖。琵琶湖周辺には多くの文化施設があり、滋賀県立「びわ湖ホール」は、自前のオペラ製作にも力をいれており、予算もかなりかけているほうだと思う。ロケーションもびわ湖に面しているが、例えば、びわ湖でそういうことができるのだろうか。この研究プロジェクトの研究者の中には、びわ湖ホール館長上原恵美さんも入っている。上原さんがそういうことも考えていらっしゃるのだろうか。
一方、琵琶湖博物館に取材に行ったことがあるが、琵琶湖博物館は、もともと環境問題に関心が高い社会科の先生方の勉強会からスタートした経緯もあり、琵琶湖の水をきれいにすること、湖と周辺の生息物の環境、生活排水との関連などが主なテーマと成っているため、大概の博物館が教育委員会の所管であるのに対し、滋賀県立琵琶湖博物館は、水政課の所管になっている。ちなみに現在の知事は、元ここの学芸員・研究顧問で農学博士でもある大変意欲的で行動力のある嘉田由紀子さんだ。(これまでもこのお二人は、滋賀県の文化行政の中で大変尽力されているし、確かお二人とも他県からの移住者だったと思うが、そういう女性を受け入れて、トップに据えるというあたりに滋賀県の県民性も伺える。と話しが横道にそれたが、)
となれば、当然、この湖にステージを作って周辺に客席を作って、観光イベントにするというような企画が持ち上がった場合、環境問題などを取り上げて反対する人も出てくるのではないだろうか。水深がどうとか、実際にココでそのようなことができるかどうかというような具体的なことはまったくおいといても、ブレゲンツでは、そういう環境への悪影響など市民団体などからまったく何も問題になっていないのだろうか、などと思いながらも時間が4:00を回った。この後の質問の時間に質問したいのはヤマヤマだけど、ペルシャ文明特別メニューが頭をよぎる。ギリギリ4:15にここを出れば間に合う。徐々に資料をまとめて筆記用具をしまい、いつでも立てるように準備をする。今だ!目立たないようにサッと会場を出た。この日のシンポジウムは、後で、活字となって小冊子にまとめられるはず。と、納得させながら、ドシャブリの雨の中を美術館に移動した。
ギリギリセーフでレストランのテーブルに滑り込む。お水とおしぼりとメニューが運ばれた。一応メニューを開く。あれー、うどん、オムライス、ナポリタン、、、、なんか変。
「すみません。ペルシャ文明メニューは。。。」
「あー、あれは、2:00で終わりました。」
そんなー、そんなー、ではあーりませんか。そうとなれば、ここで、オムライスなど食べるより、御徒町の登亭でうなぎを食べたほうがいい。
ということで、「すみません。それを食べようと思ってきたのですが、ないのであれば、失礼します。」と美術館を後にした。
本来であれば、御徒町までは歩ける距離だが、この雨ではしかたがない、一駅JRを使おう。
御徒町に来たら、うなぎの前に寄るところがある。そう、あるスポーツ洋品店だ。とてもお気に入りの水着があって、同じ形のものをもう1着買いたいとおもっているのだが、なかなか入荷しない。何度か足を運んで無駄足だった。アメ横のお店なので、取り置きも取り寄せもできないし、入ったら電話してっというのもやってくれない。だから、こまめに来るしかない。と言っても、そうそうアメ横にそのためだけにわざわざ来ることもできない。ということで、この機にいそいそと店をのぞく。
だめだ。ないみたい。
「すみません。Ellesseのウエストがブラウジングしてるワンピースありませんか。」
「あれね。ちょっとないみたいですね。本店にあるかも。」
といって、見に行ってくれた。待つこと5分。
「これですか。」「そうそう、それです。」「サイズも良いし」
オレンジという色はあまり気に入らなかったけれども、この形が大事。
ヤッターうれしい!本当に何度も探しに来てたから。。。
しかもこの日は半額で、さらに10%引き。
ということで、今日もSo far, So good!
その後、登亭でうな重を食べて帰った。モロヘイヤスープは逃したけれど、今日も充実した1日であった。
日々感謝でありまする。
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