この日の最初の食事
この日の最初の食事は、ハゲ天の天丼。2:30を回っていたので、結構お腹が空いていた。
うなぎもそうだが、カツ丼、親子丼、天丼、牛丼と、私は丼物が大好きだ。
ご飯の上にほどよくタレがかかっているのが好き。ただし、必ず漬物と味噌汁がないとダメ。
昔、数学者で大道芸人のピーター・フランクルさんと仕事で地方に行った時、待ち時間の空港で一緒に食事をしたことがある。ハンバーグステーキとライスを頼んだピーターさんは、お料理が来たとたん、ハンバーグのお皿の上にライスのお皿を持っていき、するっとひっくり返すと、いきなりハンバーグの上にご飯をバサッとあけた。
ちょっと、ビックリした。ご飯の上におかずがのっているお弁当や丼は好きだが、おかずの上にご飯を載せるのは、なんだかお行儀が悪いように思われる。確かにお腹の中に入ってしまえば、同じことなのだけれども、食事は、お腹の中に入れれば良いだけでなく、美味しく、気持ちよく、食べることも必要だと思ってしまった。
私のそういう思いを感じ取ったピーターさんは、「こうするのには理由があります。」と話し始めた。
「私はハンガリーからパリに亡命した当時、大学で講師をしていても銀行が凍結されて、お金を引き出せなかった時があります。その頃は、お腹が空くと、レストランでお客が食べ残した皿が片付けられる前に、さっと席について見つからないように、急いで食べた経験があります。そのときにお皿が2つあると注意が分散されます。お皿1枚に全てを入れておけば、1枚だけに注意を集中できます。それで、こうします。お腹に入れば同じです。」
亡命などという言葉を文字通り以上に想像することのできない平和な環境でぬくぬく育った人間にとっては、結構ショッキングなことだった。
そういう状況におかれている人たちが世界中にどれほどいるだろうか。「美味しく楽しく食べるのが食事」と言える人は、本当に幸せだ。その幸せをかみしめつつ、今日も美味しく食べられることに感謝
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

























